眼底検査
眼底検査とは?
眼の内側は「瞳」や「水晶体」などの「前眼部」と、「硝子体」や「網膜」などの「後眼部」に分かれます 。
「前眼部」は水晶体から瞳のあたりまでで、眼球全体の3分の1にあたります。「後眼部」は瞳より後ろ側3分の2の所にあたり、「眼底」とも呼ばれます。眼底は瞳より後ろ側にある場所のため、そもそも診察が難しい場所です。
「眼底」のいちばん後ろの部分は見え方の中心を担う大切な場所で、「黄斑部」や「後極」と言われますが、眼底の中でも比較的診察が容易な場所です。しかし周辺部(「後極」よりも前側)の眼底(周辺部網膜)を隅々まで診察することは、熟練技術を要します。またより良く診察するために、通常は散瞳眼底検査(※)が必要になります。
(※)特殊な目薬で瞳を広げた状態(散瞳)にして、眼の奥を詳しく調べる検査のことです。
眼底検査でわかること |
…など、失明の原因となる病気の有無を調べることができます。 |
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当院の眼底検査
当院ではスコットランド製・レーザー走査式超広角パノラマ眼底カメラ「オプトス・デイトナ・ネクスト」の最新バージョンを導入いたしました。独自開発の画期的な特許技術を用い、眼底の大半の部分を一眼あたりわずか数秒の1回の撮影で検査可能な、超・広角パノラマ眼底カメラです。
この眼底カメラで撮影すると、散瞳することなく、眼底の7~8割の領域を一眼あたり、わずか数秒の撮影で検査可能です。通常、散瞳検査をするとその後6~8時間程度は眩しくぼやけた状態が続くため、運転や精密な仕事などに支障が生じます。歩いて帰ることはできるものの、運転や仕事、観劇などは散瞳検査の後、半日ほどおこなうことができません。
しかし、当院のオプトスデイトナネクスト超・広角眼底カメラを使えば、そのような煩わしさなく数秒で広範囲の眼底検査を精密におこなえます。これは他社の広角眼底カメラではできない唯一無二のシステムです。
オプトスデイトナネクストの特徴
- 未散瞳で検査可能
- 通常、散瞳を伴う眼底検査の場合、目薬を入れてから30分~1時間ほど散瞳状態になるのを待つ必要があります。当院の眼底検査はその必要がないため、これらの待ち時間がありません。しかも検査の後は見え方を気にせず運転が可能で、仕事等にもすぐ復帰出来ます。
- 短時間で精密・広範囲の検査が可能
- オプトスは通常の可視光線を使った 眼底カメラとは違い、特許技術を用いたレーザー光線を使った特殊な撮影方法なため、Google Earth のようにコンピューター画面上で、撮影されたデータを超強拡大して精密に所見を確認することができます。わずかな糖尿病網膜症などを発見するのに 大変適した特殊な撮影装置です。 ※眼の疾患の状態や、検査時の眼の開き具合により撮影範囲は変わります。全ての範囲をカバーできるわけではないため、さらなる検査のため散瞳が必要になることもあります。
こんな方におすすめ
- 急に飛蚊症が出て 心配だが精密な散瞳検査を受けている時間的余裕がない方
- 急ぎの治療が必要かどうかをとりあえず負担の少ない検査方法で知りたい方
- 眼底検査を受けてみたいが、忙しくて時間がない方
- 眼底検査を受けてみたいが、検査後に他の予定を入れたい方
- 糖尿病と言われており糖尿病網膜症があるかどうか心配だが、散瞳検査を受けるのは嫌な方
- 人間ドックで眼底の異常があると言われた方(眼底出血、網脈絡膜変性等々)
…などなど。これらの方々には、まさにうってつけの検査です。
眼底検査の流れ
平日の診察終了時間の1時間前までにご来院ください。
※日曜・祝日は対応しておりません。
受付で「オプトス検査希望」とお申し出ください。
ご予約不要です。
- 視力や眼圧など基本的検査の後、検査室にて、眼底カメラの前に座っていただきます。カメラの中をのぞいて数秒で撮影完了です。
検査と診察結果をご説明いたします。不安な事や疑問がございましたら、なんなりとお話し下さい。
※なお、後日に別途散瞳検査を必要とする場合があります。
診察室にて医師の診察をおこないます。
- 診察が終わりましたら、お会計を済ませて眼底検査は終了となります。
費用
オプトスでの眼底検査を含む受診費用 | 4,000円程度(3割負担の場合)※ |
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※初診料+検査料(視力屈折検査・眼圧検査・細隙灯顕微鏡検査・コンピューターOCT眼底3次元画像解析・眼底検査等)が含まれます。